(二十)いのちの水の川
それから私が見ていると、二人は道を進んで、ある心地よい川に来た。ダビデ王はこれを『神の川』と呼び、ヨハネは『いのちの水の川』と呼んだ(詩篇六五・九、黙示録二二章、エゼキエル四七章)。さて、二人の道は、ちょうどこの川の岸に沿って続いていた。そこでクリスチャンとその連れは、大きな喜びをもってここを歩いた。また、川の水も飲んだ。その水は心地よく、旅に疲れた二人の心を生き返らせた。そのうえ、この川の両岸には緑の木々が立ち並び、あらゆる種類の実を結んでいた。その木々の葉は薬になった。二人はこの木々の実も大いに喜んだ。また、その葉を食べた。食べ過ぎの害や、旅で血をほてらせる者がかかりやすい、ほかの病を防ぐためである。川の両側にはまた牧場があり、ゆりの花で見事に飾られていた。そこは一年中緑だった。二人はこの牧場で横になって眠った。ここでは安らかに伏すことができたからである(詩篇二三・二、イザヤ一四・三〇)。目が覚めると、二人はまた木々の実を摘み、また川の水を飲み、それからまた横になって眠った。こうして幾日も幾夜も過ごした。それから二人は歌った。
「見よ、水晶のようなこの流れが、すべるように行くさまを街道のかたわらで、巡礼者たちを慰めようと。緑の牧場は、かぐわしい香りのうえにごちそうをも彼らに与える。そして、この木々の実が、いや葉までもが、どれほど良いものかを知る者はすぐにも持ち物をみな売りはらい、この畑を買うだろう」
やがて二人は、先へ進もうという気になった。旅はまだ終わっていなかったからである。そこで二人は食べ、飲み、そして出発した。