ジョン・バニヤン『天路歴程』

(三十三)結び

さて読者よ、私は自分の夢をあなたに語った。解き明かせるものなら、私に解き明かしてほしい。あるいはあなた自身に、あるいは隣人に。だが気をつけてほしい解き違えることのないように。それは益となるどころか、ただ自分を欺くばかりだ。解き違えから、悪は生じる。また気をつけてほしい、度を越して私の夢のうわべをもてあそぶことのないように。私の用いた象徴やたとえのせいで笑い出したり、言い争ったりすることのないように。それは子供や愚か者に任せておくがよい。だがあなたは私の語ることの中身を見て取るがよい。幕を引き開け、私のおおいの内をのぞき比喩をめくってみるがよい。そして怠らずにそこに捜し求めて、見いだしてほしい誠実な心の助けとなるものを。そこに私のかすを見つけたなら、ためらわず投げ捨てるがよい。だが金は取っておいてほしい。私の金が鉱石にくるまれていたら、どうだというのか。芯があるからといって、りんごを捨てる者はいない。けれども、すべてを空しいものとして捨てるなら私はまた夢を見ることになるかもしれない。