序文
この小品の前半は、神癒の福音についてのトラクトで連載されていたものです。神の祝福を豊かにいただいたという証を多方面から頂戴し、一冊にまとめてほしいとの要望も多くあったため、著者はいくつか新しい章を付加して再出版することにしました。この簡素な本が、神癒という重要なテーマについての聖書の指示を簡潔かつ有益に伝える一助となれば幸いです。本の内容は神のことばの秤で慎重に吟味され、経験と観察によって注意深く確かめられました。
このテーマは重要です。神の民がこれに目を向け、聖書全体を丹念に調べるようにと聖霊が特別に呼びかけておられます。力ある信仰は、全き確信を通して与えられます。多くの人の信仰が冷たくなり、因習に固執し、時には嘲笑し、不信仰に陥っているにもかかわらず、この教理は全教会にとって品性と霊的生活の試金石となりつつあります。深い静かな神の運動によって、数千のクリスチャンの全生活に革命をもたらし始めています。
神癒の教理は霊的生活に意義深い実りをもたらします。誰であれ真にこれを受けるなら、ますます聖なる者とされ、クリスチャンとしてさらに役立つ者となるに違いありません。次なる宣教運動においてこれが最も強力な武器のひとつとなると私たちは信じております。やがて教会に訪れる最も偉大な霊的覚醒において、これが重要な位置を占めることに驚いてはなりません。疑いようもなく、これは私たちの主の再臨が近づいている希望と密接に結びついています。
最も大切なことは、神癒を福音の他の部分との関係において正しく位置付けることです。神癒は福音全体ではありません。福音の主要部分でもありません。福音全体に従属しています。神癒が証明するのは、福音それ自体と同じように、信じる者すべてに神の力が働くという事実です。